首に巻いたり、肩にかけたり、ひざ掛けにしたり・・・
キンキンに冷房がきいた電車の中やオフィスでも使えることから、最近では夏でもストールを愛用シている方が多いですよね。
1年中ワードローブに欠かせないストールですが、あなたはお手入れしていますか?
クリーニングの頻度は1年に1回という方が多く、頻繁にしている人でも1シーズンに1回程度しかお手入れしていない人が多いよう。
でもストールにはファンデーションなどの汚れや、細かなホコリ、臭いの元になる皮脂などがついていることも!
そういった汚れをほっておくと、いつの間にかストールの黄ばみや変色の原因になってしまいます。
汚れは落ちにくくなる前に、綺麗に洗ってしまうのが、お気に入りのストールを長持ちさせる一番のケア方法なのです。
それも、手洗いだとたった約10分の手間で簡単に洗えてしまうのです!
上質のカシミヤはお値段も高いのですが、丁寧にお手入れすると、とても長持ちします。
お気に入りのカシミヤのストールを長年愛用したい方のために今回は、カシミヤ100%ストールブランド「re:gre」のスタイリストが正しい手洗いの仕方をご紹介します!
家庭でカシミヤは洗えるの?
クリーニングからもどったカシミヤを見て「クリーニングにだしたのに、手触りがパサパサ・・・」と思ったことはありませんか?
ドライクリーニングは簡単に言うと、水の代りにガソリンを使ったクリーニングなので、油分を含む汚れは落ちますが、素材の伸縮を生じにくくしてしまいますのでカシミヤ本来の特徴であるやわらかな膨らみを損なってしまいます。
また、パサついたように感じてしまうのはドライクリーニングをおこなったことで、カシミア特有のツヤとぬめり感を保つ動物性脂分であるラノリンが抜けてしまったからなのです。
詳しくは「ドライクリーニングでは逆効果!カシミヤストールのお手入れ方法」をごらんください。
では、家庭で手洗いした場合はどうでしょうか?
お家でエマールやアクロンなどのおしゃれ着洗剤でカシミヤを手洗いしたことがある方もいらっしゃると思います。
手洗いは、ドライクリーニングで落ちない、水溶性汚れ、汗や、匂いも、スッキリ洗い流すことができます!クリーニングに出すよりも経済的ですし、なによりも自分で洗えるので気持ちがいいですよね。
確かに丁寧に水洗いすれば、カシミヤを洗うことはできますし、水洗いなので汚れや臭いも落とすことができます。ラノリン(動物性脂分)もドライクリーニングほどぬけることはありません。
しかし、手洗いに失敗してしまうと、せっかくのカシミヤが縮んだり、色落ちしたりしてしまうことも・・・
さらに、おしゃれ着洗剤にはラノリンがはいっていないので、洗濯の度にラノリンが徐々に抜け落ち、カシミヤ独特のツヤやぬめり感はだんだんと失われていってしまいます。
では、家庭での手洗いはやっぱり難しいのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません。ポイントさえおさえれば誰でも簡単にお家で手洗いすることができるのです。
カシミヤストールを手洗いする前に用意するもの
・カシミヤ専用洗剤
・洗濯桶(家庭の洗面台でもOK)
・洗濯ネット(ストールが入る大きさの物)
・大きめのバスタオル
・ハンガー2本
洗濯ネットやハンガー、バスタオルは100円均一に売られているようなものや、お家にあるもので十分です。
カシミヤ専用洗剤
エマールやアクロンなどのおしゃれ着洗剤は、カシミア特有のツヤとぬめり感を保つラノリン(動物性脂分)成分が入っていないため、ずっとおしゃれ着洗剤で洗っているとだんだんとぱさついてきてしまいます。。カシミヤのストールの手触りを保つためには天然のラノリン成分が配合されたカシミヤ専用の洗剤を使用してください。
今回は、カシミヤを洗う際に失われがちなラノリンの天然成分がしっかり入ったユーカランシリーズのユーカリを使用しました。ユーカリは爽やかな香りで、防虫効果もあるのでカシミヤにもピッタリです。
500mlで95回分なので、1回当たり21円でお手入れできちゃいます!
ベビーやペットにも使えるナチュラル洗剤なのでゴム手袋なしで手洗いしてもお肌にやさしく、シルクやウールといった素材のものを洗えるので、シルク&カシミヤの混合素材のストールにも使えて便利です。
特にウール素材の場合はすすぎも必要ありませんので、とっても簡単!
洗濯桶
家庭での洗面台や、洗面器やバケツなどでも十分です。ただ、栓をしっかりしていても水が抜けていくような洗面台の場合は、つけ置きしている間に洗剤の入った液が抜けてしまうので洗面器や洗濯桶を使うと便利です。
今回、洗濯桶は『やすとものどこいこ!』でも紹介されたマミーウォッシュタブを使用しました。
出典:http://item.rakuten.co.jp/kurashiya/
この洗濯桶何がいいかというと水を抜くときに便利な底栓がついているのです。
水の入った重いバケツを片付けたり、水を入れ替えたりするのは大変ですよね。この洗濯桶なら、洗面台やキッチンのシンクの中やお風呂場で置いたまま水を抜くことができるので腰が痛くなる心配もありません。
丸型でなくオーバル型なので、洗面台やキッチンのシンクの中にいれやすいのもポイントです!
出典:http://item.rakuten.co.jp/kurashiya/
家庭でカシミヤストールを手洗いする正しい方法
1:汚れが気になる部分は前処理をしましょう。
自転車の油汚れやファンデーションなどの汚れがストールについている場合は、汚れた部分を水で濡らし、その部分に台所の中性洗剤を1滴たらします。指で軽く円をかくように優しく洗います。
※この時こすり洗いをしてしまうとカシミヤの毛羽たちの原因となってしまいますので注意してください。
ストールの汚れがとれたら、洗剤を洗い流します。
2:ストールを畳んで洗濯ネットに入れます。
汚れがついている部分が外側になるようにストールを畳んで「洗濯ネット」に入るサイズにれます。
※今回はフリンジ近くに汚れがあったため、汚れがついた部分が外側になるように畳んでいるためフリンジがみえていますが、目立つ汚れがない場合はフリンジが絡まないように、内側になるようにたたむと更にストールを痛めることがありません。
3:カシミヤ専用洗剤ユーカランを溶かします。
洗濯桶に常温の水約4Lとユーカラン5mlをいれ、よく混ぜて溶かし洗浄液を作ります。
※冬は寒い上に水が冷たいので、ついついお湯を使いたくなってしまいますが、高温だとカシミヤが色落ちしたり、縮みやすくなってしまいますので、水温は必ず30度以下にして下さい。また、お風呂の残り湯は皮脂などで汚れていますので使用しないようにして下さい。
4:洗浄液に5分つけ置きします。
洗濯ネットに入ったストーを洗浄液にしずめて、数回やさしく押し洗いした後、5分つけ置きします。
※天然のカシミヤは、繊維自体がカールしており、くるくると丸まりやすい性質をもっていますので、摩擦によって縮みやすくなってしまいます。揉んだり、すったりしないように手のひら全体を使って優しく押し洗いしてください。
※長時間のつけおきは、縮みやすく、毛羽が立ちやすくなる原因になってしまいますので、長くても10分以内で引き上げるようにしましょう。
5:ストールをすすぎます。
洗浄液を捨てて、ストールをくるくる丸めるように水気をきったら、綺麗な水と入れ替えながら1回すすぎます。
※ユーカランの場合は、泡切れが良く、
6:脱水します。
洗濯ネットに入ったストールをくるくる巻いて、上から軽く押すように優しく脱水します。
洗濯ネットからストールをとりだしたら、しわにならないようにバスタオルにはさみます。
端からバスタオルをくるくる丸めて優しくタオルドライします。水気が気になる場合は、バスタオルを裏返すか、違うバスタオルに替えて再度タオルドライしてください。
手で脱水するのが面倒な方は、洗濯機の脱水を使ってもOKです。その際はストールをネットに入れたまま15秒~30秒脱水してください。脱水後はすぐに洗濯ネットから取り出しましょう。水気が気になる場合は脱水後、タオルドライしてください。
7:陰干しします。
ハンガーや竿を2つ使って、ストールがM字になるように風通しが良い場所に陰干しします。
※ハンガーに掛ける前に、ハンガーにタオルを巻いておくとハンガーの跡がつきません。ハンガーなどでM字にすることで乾きが早く重みが分散されるのでおすすめです。
※ジョンストンズのように厚みのある大判のカシミヤストールの場合は、ハンガーで干すと重みで型崩れの原因となってしまいますので平干しのほうがオススメです。
※風通しが良いほうが乾きやすいので扇風機などの風を当てあると早く乾きます。乾燥機に入れると熱風で生地を痛めて縮んでしまいますので乾燥機の使用は厳禁です。
まとめ
カシミヤのストールの正しい手洗い方法はいかがでしたか?
1枚あたりにかかる時間はほんの10分程度でドライクリーニングでは落ちない汚れもスッキリ簡単におちて、洗い上がりもカシミヤのふんわりとした肌ざわりが蘇ります。
たった21円の洗剤代だけで、2~3枚同時にカシミヤのストールを洗うことができますので、とっても経済的です。
誰にでもできる簡単な方法でカシミヤの手触りがグッと長持ちして清潔に保てますので、ぜひ試してみてくださいね!
手洗いOKのカシミヤストール
このストールなら前の日の晩に手洗いしても、次の日の朝には乾いてしまうので、こまめにお手入れしても毎日使えます。
夏でも蒸れずに、見た目も軽やかなカシミヤストールなら毎日でも持ち歩きたくなってしまいますね。
こちらは夏でも暑苦しく見えないとろふわガーゼタイプのストール!
グラデーションカラーが爽やかなストールは、手洗いOKのカシミヤ素材を使用しているので家庭で簡単に手洗いできてしまいます。
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