そろそろ寒くなってきて、冬が近づくと気になるのが、おしゃれなコートの選び方です。
20代の頃は、流行っている形や流行色でコートを選んでも、ある程度サマにはなりましたが、30代~40代になるとそうもいきません。
「Moncler(モンクレール)やMax Mara(マックスマーラ)のような有名ブランドのコートなら何年も使えるでしょ?」とお思いかもしれませんが、それはちょっと危険かも・・・。
ブランド自体やデザインの流行り廃りがあるので、ブランド名だけでコートを選ぶのはリスクが高いのです。
有名ブランドのコートだと、10万円前後(もしくはそれ以上)の価格帯なので、そのコートの流行が終わってしまった時の痛手は相当なもの。
もし仮に10万円もあれば、手頃で上質なノーブランドのおしゃれなコートを2~3枚、そして小物類のバッグやストール、さらにブーツも買えて、お釣りがくるかもしれません!
冬はコートで印象が決まるといっても過言ではない、アウターに着るとっても重要なアイテム。
程よくトレンドのデザインで、かつ何年も着れて、いろんなシーンで着まわせるような、長く使えるコートがあると便利ですが、一体どんなポイントに注意して選べば良いのでしょうか?
カシミヤ100%ストールブランド「re:gre」のスタイリストが、様々なコーデを見てきた経験を活かして、大人の女性にぴったりのコートの選び方をご紹介していきます。
30代・40代のコート選びで注意すべき4つのポイント
1、ノーブランドでも質がいいものを選ぶ
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30代・40代だからといって、ブランドは気にする必要はありません。
ブランドよりも、質の高さに注目して選びましょう。
なぜブランドは気にしなくて良いのでしょうか?
実は、ブランド名ありきでコートを探してしまうと、せっかく自分に似合うデザインや、コスパが良いコートがあっても、見逃してしまう可能性があるからです。
ただでさえコートは価格が高めです。
なので、ブランド物のコートを奮発して買ってしまうと、他の冬物は買えなくなってしまい、後で痛い目を見ることも・・。
それよりもブランド名にはこだわらず、上質なコートを探すほうが賢明なのです。
質が良ければ、何年間も大事に着ることができますからね。
2、自分の体にあったサイズ感のものを選ぶ
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どんなに色やデザインが気に入っても、自分の体にあったサイズでなければ、おしゃれに見えません。
丈の長さが合わなかったり、細すぎるデザインは、残念ですが見送りましょう。
探せばかならず自分のサイズにぴったりなコートが見つかりますから、面倒に思えても試着はしたほうが良いです。
できれば試着時には、真冬に着るような厚手のニットとジーンズなど、比較的かさばるインナーを着ていきましょう。
なかには、ウエスト部分には余裕があっても、二の腕や背中部分、腰回りがきついコートというのもありますから要注意です。
3、軽さと暖かさは妥協しないで選ぶ
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どんなにデザインが気に入ったとしても、そのコートが暖かくないのなら、それはコートではなくカーディガンだという扱いにしましょう。
冬物のコートは、あなたの一番の資本であるカラダを冷やさないものでなければなりません。
雪が降る日や、クリスマスやお正月などの屋外のお出かけも元気に笑顔でいられるようなコートを選びましょう。
冷えは女性に大敵なのです。
同時に、なるべく軽いものがいいですね。
冬物ファッションは重ね着することが多いので、知らず知らずのうちに肩や背中に負担がかかっています。
重いコートを選んでしまうと、疲れが溜まる原因になりかねません。
また、電車の中やショッピングモールなど屋内に入ると、コートを脱いで片手に持つことも多いため、脱いだときでも苦にならない重さのコートを選ぶのがポイントです。
暑いと思ったときでも我慢してずっとコートを着たままでいると、汗をかいて体を冷やしてしまったり、風邪をひいてしまうことがありますので、ストレス無く脱ぎ着ができるコートがいいですね。
4、ベーシックなデザインで、抜け感のあるものを選ぶ
出典:https://oggi.jp/24012
余裕のあるファッションが素敵に見えるのは、オトナ女子だからこそ。
きちんとした中にある適度なリラックス感や、ナチュラルさといった「抜け感」を出すと、シンプルなコーディネートでも垢抜けて見えますよね。
それはコート選びでも同じです。
決めすぎず、だらしなさすぎない、適度な抜け感を意識して選ぶのがコツ。
首周りやデコルテなど、肌が見えるようなデザインを選ぶと、大人っぽい着こなしになってセクシーですよね。
ちょっとゆったりしたデザインでも、抜け感があるのでオシャレに見えます。
試着して選ぶときは、コートのボタンを閉めたときだけでなく、コートの前を開けてスタイルをチェックしてみてください。
デザインがカッチリしすぎていないか、ボタンを開けてもバランスが崩れないか、などもしっかり確認しておきましょう。
30代・40代におすすめのコート5選とコーディネート
1、ノーカラーコート
ノーカラーコートって何なの?って、はじめは誰でも思いますよね。
実は英語から語源が来ている言葉で、「coller(襟)」が「no(無い)」、つまり襟がないコートという意味なのです。
襟がないので、首を出してすっきり着ることもできますし、寒い日はストールやマフラーを巻けばガラッと印象が変わるので、様々な着こなしが楽しめるんですよ。
形はシンプルなので、フォーマルに着ることもできますし、ワイドパンツやスニーカーを合わせればカジュアルな雰囲気にすることもお手のもの。ノーカラーコートをひとつ持っていると、幅広い着回しができるので冬でもマンネリ化せず、オシャレ度がアップすること間違いなし!
◆ノーカラーコートのコーディネート例
「ノーカラーコートの着こなし方って、難しそう。一体どうすればオシャレになるの?」
と思っている方はぜひ、おしゃれインスタグラマーさんたちのコーディネートを参考にしてみてください。
黒のノーカラーコート✕黒パンツでモノトーンコーデ
いつもの黒パンツも、黒のノーカラーコートと合わせると、ぐっと締まって見えますね。
トップスは明るいホワイトを合わせると、少しやさしい印象になります。
黒白でシンプルなアイテムだからこそ、小物はちょっと遊びゴコロがあるものを取り入れて。
こちらも黒のノーカラーコートに、ボトムは黒パンツ。
トップスはモノクロボーダーでカジュアルにまとめられていますが、コートが上質でスッキリした印象なので、野暮ったさはまったくありません。
こちらも、帽子や足元の小物でよそ行き感を出しています。
インナーに防寒用のウルトラダウンを着て、足元にスニーカーを合わせても、まったく違和感が無いのがノーカラーコートの良いところ。
こんなにカジュアルに着ても、きちんと感とガーリー感があるから、どんなシーンでも重宝します。
30代・40代になると、冠婚葬祭や、入学式や卒業式など、こどものイベントなどでキチンとした格好をしなければならないシーンが増えてきます。
でもノーカラーコートなら、どんなシーンでもばっちり決まるんです。
◆30代・40代におすすめのノーカラーコート
出典:https://item.rakuten.co.jp/nano-universe/
こちらのノーカラーコートの購入は↑こちらから
例えばこちらのノーカラーコートは、高級ウールを使用した、すっきりシャープなノーカラーコート。
スタイルも細すぎず太すぎず、長く使えるデザインです。
2、ダウンコート
ダウンコートは、もともとは英語で「羽毛」という意味の「down feather(ダウンフェザー)」を詰め物にして使用したコートのこと。
もっとも今では、中綿を詰めたコートでもダウンコートと呼んでいますが、やっぱり、軽くて暖かいのは、羽毛が入ったダウンです。
動きやすく、汚れも目立ちにくいのでカジュアルなシーンでも大活躍なのがダウンコート。
最近では、フォーマルにも着れるような女性らしいデザインや、ホワイトやベージュなどレディースならではのカラーバリエーションも豊富になってきているので、どんな場面で使うか考えて、自分らしいダウンを選びたいですね。
◆ダウンコートのコーディネート例
ダウンコートは便利で、比較的お値段もお手頃なので、一度は手にとってみたことのある方も多いのではないでしょうか?
便利で優秀なアイテムですが、ついスタイリングがマンネリ化してしまいがち。
おしゃれなインスタグラマーはどうやって着こなしているか見てみましょう。
黒のダウンコートと黒ボトムのモノトーンカラーで引き締め効果
黒いダウンコートは汚れが目立ちにくいので、カジュアルシーンでも着れるところが長所ですね。
つい凡庸になりがちなモノトーンコーデですが、帽子で特別感を演出したり、足首をわざと露出しているところはさすがです。
デニム風素材のダウンで他人とかぶらない
ダウンコートはみんなが持っているからこそ、他の人とかぶらない素材で勝負!
女性らしいパンプスとホワイトのパンツを合わせて、ご近所モードでは着ないところがオシャレですね。
ショート丈ダウンはスカートやワンピースにぴったり
丈が短いタイプのダウンコートを着ると、トップスに重みが来るので、ボトムは面積の大きいスカートにしても、全身のバランスが取れますね。
カジュアルな印象のネイビー色は、あえてフェミニンなスタイルと合わせると、甘すぎず大人っぽい印象になります。
◆30代・40代におすすめのダウンコート
出典:https://item.rakuten.co.jp/rasbery-house/
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この商品のようにフード部分にファーがついているものは、女性らしくて様々な場面で活躍します。
お手頃価格なのに、ダックダウンよりグレードの高いグースダウンが95%も入っているハイクオリティ!フェミニンにも、カジュアルにも着られる、スタンダードなデザインがおすすめです。
3、チェスターコート
チェスターコートとは、19世紀に「チェスターフィールド伯爵(Chesterfield)」がはじめて着たことが由来の、見た目はスーツ(背広)に似ている、ちょっと丈が長めのコートのことをいいます。
背広に似ているので、ちょっぴりマニッシュな印象がポイント。
形はシンプルなので、どんなファッションでも格好良く決まります。
背が高い方は男っぽい印象でさっそうと着こなせますよね。
小柄さんでも、ホワイトやアイボリーなどの明るいカラーですっきり大人キュートにまとめるとGOODですよ。
◆チェスターコートのコーディネート例
コート自体がカチッとした印象なので、パンツスタイルで仕事用にしか着れなさそう・・・と思っていませんか?
インナーやボトムス、そしてコートの色だけでもこんなに印象が変わるんですよ。
チェスターコートも幅広い着こなしができるアイテムなのです。
チョコレート色のチェスターコート✕オールホワイト
濃い茶色のチェスターコートに、インナーとボトムスをホワイトで統一。
とっても優しい印象になりますよね。
赤いパンプスが差し色になって、女性らしいスタイル。
足首も露出しているので、大人っぽい雰囲気で着こなせます。
キャメル色のチェスターコートを黒で引き締めて
女性らしい印象のキャメルカラーのコートは、モノトーンでコーディネート。
すっきりとして、スタイリッシュにまとまります。
足元までは黒にせず、茶系のパンプスを合わせて、統一感を出されていますね。
アイボリー色のチェスターコートはふわっとやさしい印象に
オフホワイト色やアイボリー色のようなチェスターコートは、一気に女性らしい印象になりますね。
小柄な方は、こうした薄いカラーで、膝丈程度におさめれば、可愛らしく着こなせます。
男性には着れない色だからこそ、ここはスカートで、女性らしさ満開のスタイリングが吉。
スカートの色は甘すぎないトレンドのからし色にして、タイツをカーキ色で締めているのがオシャレですね。
◆30代・40代におすすめのチェスターコート
シンプルなフォルムのチェスターコートは、デザインではなくカラーがポイント。
ご自分のワードローブに合うカラーを取り入れるようにすると、着回しやすくて楽しめますよ。
出典:https://item.rakuten.co.jp/0101marui/
4、ガウンコート
ガウンコートは、バスローブのようにゆるっと羽織るタイプのコートです。
実は、大人の余裕、オトナ女子のセクシーさを醸し出せるのはこのガウンコートがイチオシです。
ベルトの有り・無しで印象を変えられるので、様々な着回しを楽しむことができます。
結構、丈が長いものが多いので、重さには注意して選ぶといいですね。
◆ガウンコートのコーディネート例
おしゃれインスタグラマーさんも、抜け感たっぷりのガウンコートコーディネートを楽しんでいるようです。
サングラスをかけると、セレブ風になりますね。
トレンチのガウンコートで大人の女性らしさを
定番のトレンチコートも、ガウンタイプだと、いっきにフェミニンな印象に。
ヘアスタイルも女性らしくダウンスタイルで、おとなっぽくまとめるのが賢いですね。
暖かみのあるモカ色ガウンコートでやわらかく
肌触りの良いガウンコートなのに、プチプラだそうです。
やっぱりブランド名にこだわらず、審美眼を持って、お気に入りの一着を探すのがオシャレ達人への近道ですね!
シンプルなパンツスタイルなのに、ガウンコートを着ただけで、あっという間に余裕のある女性に。
ホワイト寄りのガウンコートで女性らしさ満点
オフホワイト色のガウンコートですが、このコーディネートではベルトを外されていますね。
ベルトの有り無しでも、スタイルががらっと変わるので、TPOに応じて使い分けられますね。
明るい色味のコートは、春先まで使えますので、結構長く活躍しますよ。
◆30代・40代におすすめのガウンコート
出典:https://brandavenue.rakuten.co.jp/item/
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こちらのアイテムも、無造作な感じがありつつ、結婚式などにも着ていけるフォーマル感もあるので、いろいろな場面で使えそうです。
柔らかなウールビーバー素材をたっぷりと使用していて着心地バツグン、ひとつ持っておくとオンオフともに気分を変えられて楽しいですね。
5、ファーコート
ファーコートとは、動物の毛皮で作られたコートです。ミンク(イタチ科)やフォックス(キツネ)、セーブル(クロテン[黒貂])などの高級品が有名ですが、日本で着用すると暖かすぎることもあって、最近では気軽に着られるフェイクファーコートも豊富に作られるようになりました。
若い子が着るファーはなんだか安っぽい印象になりがちですが、オトナの女性が着ると、たちまちゴージャスになって、カッコ可愛く決まります。
ファーコートを着るときは、小物のパンプスやブーツ、バッグやアクセサリーなどをちょっとラグジュアリー感のあるものにすると、まるでセレブのような印象になるのがポイント。
人がたくさん集まる年末年始のパーティーや、女子会などの集まりに最適ですよね。
ジーンズに合わせてカッコよく着こなすのも良し、スカートに合わせてちょっとフォーマルに着ても良し。
普段着とは違った自分を新発見できるのが、このファーコートです。
◆ファーコートのコーディネート例
ブラックファーでスタイリッシュに
トップスにファーコートのショート丈を持ってきているので、ボトムスは細身のジーンズですっきり仕上げています。
ファーコートがあると、とたんにゴージャスな雰囲気になりますよね。
サングラスをかけると、まるでセレブのようです。
ベージュのプードルファーでカジュアルフェミニンに
プードル調のファーコートを、ホワイトデニムパンツに合わせて、女性らしいコーディネートです。
ゴージャス感を出したくない方は、このようなカラーや、素材を選ぶと、ほわっとした雰囲気になって威圧感がありませんね。
ホワイトのファーコートは可愛さたっぷり
真っ白のコートは30代・40代だとちょっと躊躇してしまうかもしれませんが、ファーコートなら高級感があるので全然アリです!
遊び心のあるアウターは、カジュアルな休日などにもってこいですね。
おまけ:ファーベストなら着ぶくれ無しでシックに
ファーコートではありませんが、ファーベストもなかなか活躍するアイテムです。
ベストなので着ぶくれしないところがスグレモノ。
値段もコートより手頃なことが多いですし、秋口から着れるので、一着持っていると楽しく着回せます。
◆30代・40代におすすめのファーコート
出典:https://item.rakuten.co.jp/hongkongmadam/
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リッチな極上ラビットファーを使用したコートを見つけましたよ♪
年々高騰する毛皮ですが、これだけの品質のコートが1万円台で手に入れられるのは珍しいですね。
まとめ
30代・40代の女性におすすめの、2017年秋冬コート、お気に入りは見つかりましたか?
定番のコートを今っぽく着るコツは、小物を駆使して、抜け感を出すのがポイントです。
ご自身の雰囲気やスタイルに似合うコートを見つけて、冬のオシャレを楽しんでくださいね。
コートにあわせて、秋冬につかいたいストールの選び方はこちらから♪